古代建築模型の製作日記

薬師寺西塔模型(縮尺1/25)の製作工程紹介 

完成した薬師寺西塔模型

薬師寺西塔模型(原寸の1/25)製作日記

   2015-4月より 新規 縮尺 1/30 で
製作することになりました。  
今回より 製作の参考になります様 寸法と加工方法を 
可能な限りお知らせしたいと思います。
完成までに 3年はかかると思いますが 気長に
ご覧いただければと 思います。

平成29年9月現在 二重基盤部組立中です

 埼玉県の
埼玉伝統工芸会館 にて展示しております
埼玉伝統工芸会館
 をクリックして頂くとリンクします

埼玉伝統工芸会館展示

2012-8-27 より埼玉県東松山市平野市民活動センター
にも同様品を新規展示開始しました


平野市民活動センター
東松山市平野市民活動センター
展示所在地 埼玉県東松山市大字東平567-1 
  東松山市ホームページから施設一覧 をご覧ください

PageTop

基壇組立

台(地表)の上に 基壇を組立てる

 根継ぎ石  心柱がのります
 礎石   中4箇所-四天柱  外12箇所-側柱用
       裳階礎石-初重裳階柱用

   基壇の上に塔が組み上げられます

基壇組立
古代の基壇は、外周を石材で囲み 版築工法
(土砂等を幾層につち固める古代工法)にて作られた


実在の西塔根継ぎ石の下には、舎利孔があり 
 経典 仏舎利 香木等が収められている
 舎利孔は、本来お釈迦様の遺骨が収められるところです

基壇製作方法
 基壇上総重量推定40Kgとなるので基壇(ベニア材 10mm)の
  下には、地表まで補強を入れました
  地表も同様 補強材を入れてます
 補強は、基壇面の そりを発させない為も兼ねてます 

 基壇表面は、パテを塗りペーパー仕上げ後 数回の塗装を行います 

PageTop

四天柱組立

基壇中心部に 四本の四天柱を組立てる

柱の固定は 礎石の上に柱を建て柱貫を取り付け 台輪を乗せる
柱と台輪とは、太柄(ダボ)にて固定される


四天柱組立
実在の西塔の主部材は、樹齢800~1500年の台湾檜が多く
使われています


当時の建築様式の柱形状は、エンタシスになっています

柱製作方法
 初めに角材を準備し角を落として8面にします
 次に 16面~32面と順に削り円形にします
  これは、古代建築の工法と同様で 削り落しは、ちような 
   で落し ヤリ鉋で仕上げました

PageTop

側柱組立

  四天柱外側に 12本の側柱を建てます
   組み上げ方法は 四天柱と同様です

側柱組立

側柱間には、貫を通して柱が固定されます

側柱製作方法
 四天柱と同様だが 側柱については、8角に加工後
  裳階側に接続される梁の溝加工を行い 更に16角~
  丸形状に仕上げる

PageTop

内陣梁組立

内陣梁の取り付け

 天井の支え部分となります

内陣梁組立

PageTop

組子天井組立

内陣の天井部(組子天井)を組立ます
初重の内部を内陣と呼びます


組子天井組立

組子天井部には、斜め格子が取り付けられその後
 内陣板(天井板)がはりつけられます


PageTop

内陣天井組立


天井板を取り付ける

 天井板の内側には、蓮の花を模した模様(宝相華)が
  描かれています

内陣天井組立

PageTop

初重裳階柱組立

初重裳階(もこし)柱を建てる  (外周部分の柱)

当時の建築技法にならい
裳階隅柱は、若干他の寸法より長く内側に倒す
隅のび内ころび技法を取り入れました


初重裳階柱組立
朱色塗り部 現存の西塔は べんがら(酸化鉄の一部)
  が塗られている

PageTop

連子 繋ぎ紅梁組立

裳階部に連子格子 壁を組み込む
裳階柱側と側柱間に繋ぎ紅梁を組み込み裳階柱が固定されます


連子繋ぎ紅梁組立
裳階は飛鳥白鳳建築を代表する様式ですが
 ファツョン上付けられたのではなく
 塔を支える重要構造体と考えられています


壁は木舞を組み 荒塗り 中塗り 上塗りの順に行う
 上塗りは白漆喰に麻の繊維を混ぜて仕上げられる

PageTop

側桁組立

裳階屋根を受けるための 側桁を組み込む
    枠肘木間が広い所は、中間に間斗束が組み込まれています

側桁組立
写真の枠肘木、間斗束に使われている 斗は
 大中小斗 合計で 1208個 使われています

PageTop

隅木 長押組立

四隅の柱上に地隅木を取り付ける

連子格子下部に長押取り付ける

隅木長押組立

PageTop

地垂木組立

地垂木を組み込む

  地垂木の先端には、木負が取り付けられます

地垂木組立
現物の塔の地垂木は木負側から釘を打ち込み固定されます
釘は1千年を持たせる材質と加工がされている

PageTop

地化粧板組立

地垂木の上部に 地化粧板を取り付ける

 写真は 内部(内陣)より地化粧板を見る

   地化粧板には、蓮を模した模様(宝相華)が
   描かれています


地化粧板組立

PageTop

内陣組立

壁や斜め連子格子(支輪天井)を取り付ける
 
内陣組立
内陣には、心柱を中心に須弥壇をもうけて
 東西南北に四方仏が安置されている

PageTop

飛えん垂木組立

地垂木の上先端部に飛えん垂木を組み立てる

飛えん垂木は、長年の雨風により腐食するが
 垂木を引き出し先端部分を切り落とし再生される

飛えん垂木組立

地垂木(丸)および 飛えん垂木(角)の
二段階軒構造を 二軒(ふたのき)構造と呼びます

 軒を二段階に出す事により 風雨による
  濡れ防止が図られます

PageTop

初重裳階完成外観

初重裳階部分が完成です

 屋根瓦の取り付けは、塔全体の屋根が完成後行われます

次回閲覧 カテゴリ 初重本建て組立 を クリックしてください

初重裳階組立外観

PageTop